整形手術手技
関節リウマチによる小指屈筋腱断裂(zone IV)に対する腱移植の一方法
福居 顯宏
1
,
内藤 浩平
,
田川 泰弘
,
山田 秀樹
1西の京病院 リウマチ科・整形外科
キーワード:
X線診断
,
自家移植
,
関節リウマチ
,
腱移植
,
再手術
,
再発
,
手指
,
屈筋腱損傷
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Fingers
,
Radiography
,
Recurrence
,
Reoperation
,
Transplantation, Autologous
pp.1173-1177
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015009312
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67歳男。10年前より関節リウマチにて加療中で、紹介受診時には右小指の遠位指節間関節、近位指節間関節の屈曲不能を認め、小指屈筋腱断裂に対して手術を行った。深指屈筋腱の断裂した腱断端を縫合した後、長掌筋腱で編み込み縫合した移植腱と深指屈筋腱との間でも数ヶ所の結節縫合を追加した結果、早期のリハビリテーション開始が可能となり、術後3週目の再診時には小指各関節の自動完全伸展・屈曲が可能となった。しかし、その後はリハビリテーション、外来を受診せず、患者自身の判断で手を酷使したため、術後8週目に小指の疼痛と屈曲不能を訴えた。再断裂と診断して手術を行い、再断裂した腱の端々縫合と結節縫合を施行した結果、再手術後8週で小指各関節は自動完全伸展・屈曲が可能となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014