発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005275573
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1986年以降にリーメンビューゲル法(RB法)を行った33例の成績を調査し,本法の適応について検討した.20例(61%)で整復が得られ,他の症例は頭上方向牽引法に移行した.X線上distance a値が5mm以上の群(19例)と5mm未満群(14例)で整復獲得率を比較すると,5mm以上群は18例(95%)で整復が得られたのに対し,5mm未満群で整復が得られたのは2例(14%)のみであり,この2例中1例は大腿骨頭壊死を生じた.このことからdistance a値が5mm未満の高度脱臼例にはRB法での無理な整復は行わず,速やかに頭上方向牽引法に移行すべきであると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005