Japanese
English
原著
爪下外骨腫
Subungual exostosis
草場 泰典
1
,
小池 俊一
1
,
山田 義貴
1
,
出来尾 哲
1
Yasunori KUSABA
1
,
Shun'ichi KOIKE
1
,
Yoshitaka YAMADA
1
,
Satoshi DEKIO
1
1島根医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Shimane Medical University
キーワード:
爪下外骨腫
Keyword:
爪下外骨腫
pp.1057-1060
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902036
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77歳の男性,元ボイラー技師.2ヵ月前に右第II趾爪下の疼痛を伴った小結節に気づいた.放置していたが,疼痛が増強してきたため当科を受診した.骨X線像で右第II趾末節骨先端に茸状の骨陰影像を認めた.局麻下に末節骨基底部の一部を含めて小結節を摘除した.臨床的および病理組織学的所見より,混合型の爪下外骨腫と診断した.次いで自験例の位置づけを知るため,1984年ら1995年までの最近10年間に皮膚科および整形外科領域より報告のあった本邦報告例158例と今回の症例1例を合わせて統計的観察を行った.その結果,自験例のように第II趾に生じたものは足趾に生じたものの8,8%にすぎなかった.年齢別にみると,大半は10歳代とその前後に生じ,70歳代に生じたものはこれまでになく,自験例が最も高齢であった.
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