発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013026110
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生後3ヵ月~18ヵ月まで経過観察を行えた筋性斜頸患児51例(男児30例、女児21例)を対象に、超音波所見と予後について検討した。罹患側は右23例、左28例で、熟練した超音波検査技師が患側の筋線維の走行に沿って探触子を当てて画像評価を行い、生後18ヵ月以内で腫瘤消失を認めたものを治癒群、その他を遷延群とした。その結果、治癒群37例、遷延群14例であった。遷延群は筋線維の走行に不整を認め、正常部との境界が低エコーとなり明瞭で、腫瘤の縦径13mm以上、横径25mm以上の例が多い傾向で、これらの指標4項目のうち3項目以上を満たす場合を予後不良として予測することができると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012