発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011072012
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62歳女。右前足部の痛み、足趾の胼胝形成および靴歩行時の痛みを主訴とした。初診時、両小趾は内反変形し、右第4・5趾間および足底外側部に有痛性の胼胝がみられた。単純X線では、中足趾節関節で第5中足骨頭の外側への亜脱臼を認めた。内反小趾角は左右とも30°、第4・5中足骨間は右15°、左17°、JSSFスコアは右32点、左42点であった。4ヵ月間の保存的治療で改善がみられないため、症状の強い右内反小趾に対し中足骨骨幹部骨切り術を行い、Kircshner鋼線で固定した。術後7ヵ月の現在、骨癒合は良好で、内反小趾角は3°、第4・5中足骨間は5°、JSSFスコアは85点に改善している。術前からあった趾節間関節および中足趾節関節関節の可動域制限は残ったが、痛みなく歩行できており、術前の有痛性胼胝も消失した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010