発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007076378
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6歳男児。患者は右膝痛でA医に成長痛、筋肉痛、使いすぎと言われ、B医で両膝の骨腫瘍を指摘され、半年後の再診を指示された。その後、飛んで着地後に右膝に激痛を生じ、歩行困難でC救急病院にて使いすぎの診断、X線像を持ってB医を紹介受診したが異常なしの診断に母親が食い下がるとD院を紹介され、MRI上で良性骨腫瘍と診断され、経過観察となった。その後、X線で骨腫瘍の消失を認め、治療の要なしとなったが、跛行の継続でE整体に通い、X線撮影を勧められ、F医でPerthes病と診断された。紹介でG院を受診したが、疾患や治療の説明がなく、セカンドオピニオンを求め、発症6ヵ月後に著者らの施設へ受診となった。右股関節可動域(ROM)制限が著明なため入院となり、関節ROM訓練と牽引を開始した。更に関節ROM改善後に大腿骨内反骨切り術およびSalter骨盤骨切り術を行った。その結果、術後3年経過でX線上で巨大骨頭となったが、球面性は認められた。
©Nankodo Co., Ltd., 2006