発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007323768
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高齢者大腿骨近位部骨折を対象疾患とし、介護保険施行後の医療の現状を調査した。その結果をもとに、介護保険制度が意図した医療と現状の医療に関して考察した。手術的治療を行った65歳以上の大腿骨近位部骨折108例(A群)を調査対象とした。比較には10年前に手術的治療をした78例(B群)の調査結果を用いた。入院日数、退院時歩行能、生命予後、機能的予後には差がなかった。介護保険施行後の群で、自宅退院が減少し、施設介護が増えた。介護保険施行後の群で、2年間の追跡調査時に施設介護移行例が増加した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007