発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006105272
- 有料閲覧
- 文献概要
42歳男.右環指を切り,環指の爪基部背側に約1.5cmの開放創がみられ,単純X線像で末節骨橈側の骨欠損を伴う骨幹部中央での開放骨折を認めた.爪をシラー法で固定し,骨折を鋼線で経皮的ピンニングした.しかし,術後4.5ヵ月のX線像で末節骨の骨萎縮,橈背側の骨欠損,仮骨未形成を認め,超音波治療を行った.骨癒合は治療開始5週後には始まっていることが確認でき,治療開始6.5ヵ月後には完成していると考えられた.受傷後15ヵ月現在,指の可動域は正常で,知覚麻痺はなく,復職している
©Nankodo Co., Ltd., 2006