発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004015997
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症例1:9歳男.主訴は頸部痛.単純X線像にて,C4/C5及びC7/Th1椎間腔に石灰化像を認め,CTでは,C4/C5の中央とC7/Th1の中央から脊柱管内に石灰化像が認められた.Glisson牽引にて症状が軽減したため,頸椎装具を装着し,3ヵ月後,症状は軽快し,CTではC4/C5の石灰化像に変化はないが,C7/Thlは縮小傾向にある.症例2:8歳男.主訴は頸部痛および頸椎運動制限.単純X線像にて,C3/C4椎間腔中央から前方にかけ淡い台形の石灰化像が認められた.CTにてC3/C4の中央に石灰化像を認め,左椎間孔への膨隆があり,椎間孔の狭小化がみられた.臥床安静と消炎鎮痛薬投与にて入院後3日に斜頸位は消失した.入院後9日には頸部痛,上肢痛及び痺れ感,脱力感は共に消失し,頸椎運動制限もなくなった.退院後4ヵ月で症状は全くなく,CTにて椎間板中央に一部の石灰化を残すも左椎間孔への膨隆はほぼ消失している
©Nankodo Co., Ltd., 2003