足関節・足部疾患の最新治療
疾患各論 足部の変形・障害 外反母趾 底側ロッキングプレートを用いた外反母趾手術の治療成績
大澤 誠也
1
1倉敷第一病院 整形外科
キーワード:
骨切り術
,
内固定法
,
骨板
,
再発
,
術後合併症
,
中足骨
,
外反母趾
,
治療成績
Keyword:
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Hallux Valgus
,
Metatarsal Bones
,
Osteotomy
,
Recurrence
,
Postoperative Complications
,
Treatment Outcome
pp.52-55
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016297865
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底側ロッキングプレートを用いて外反母趾手術を行った54例61足(男性6例6足、女性48例54足、平均年齢62.7歳、平均経過観察期間8.9ヵ月)の治療成績について検討した。その結果、1)JSSFスケールは術前平均55.6点から術後平均94.3点へ有意に改善していた。また、M1-M2角、HV角はいずれも術後有意に改善していた。2)Hardy分類での評価では術前平均6.6が術後平均2.7へ有意に改善していた。傾斜角は術前後で有意差がみられなかった。3)合併症はHV角20°以上の再発変形が7足、内反変形(HV角<0°)が1足に発症していた。更にX線評価では矢状面での骨切り部の伸展変形が1足、部分的なスクリューの弛みが4足にみられた。尚、母趾知覚障害は10足、創治癒遅延は1足にみられたが、骨癒合遅延や感染はみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016