発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002174715
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22歳男.右膝の疼痛と腫脹を主訴とした.MRIで膝蓋下脂肪体の部分に,T1強調像で筋肉と等信号,T2強調画像で筋肉と等信号と高信号が混在する腫瘤を認めた.腫瘤はガドリニウムにより不均一にエンハンスされた.関節血症の存在とMRI所見から,色素性絨毛結節性滑膜炎と診断した.シーネ固定と投薬により治療を行ったが,関節血症が軽快しなかったため生検と腫瘍切除を目的に関節鏡を実施した.外側膝蓋上より膝関節内を鏡視すると,MRIで異常を認めた部位に一致して腫瘤と増殖した滑膜を認めた.腫瘤と滑膜の摘出術を施行し,膝滑膜血管腫と病理診断した.術後経過は良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2002