発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002154183
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
慢性関節リウマチに対して標記置換術を行った18肘の成績について報告した.JOAスコアは術前平均44.7点が術後66.2点と有意に改善し,特に疼痛は6.2点から24.4点へと大きく改善されていた.合併症として術後3年7ヵ月~7年4ヵ月の間に尺骨コンポーネントの破損を1例,上腕骨顆部骨折を3例に認めた.上腕骨顆部に2mm以上の骨吸収を呈したのは14肘,1mmの骨吸収は2肘で,残りの2肘には骨吸収を認めなかった.セメント固定をしなかった3肘全てに上腕骨インプラントのcentral migrationを認めた.再置換を要したのは3肘で,内訳は尺骨コンポーネントの破損例,セメントレスで挿入した上腕骨インプラントの弛み例,他院で行われた表面置換型の京セラI型の症例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2002