IPMNとIPNB
IPNBの術前画像診断
味木 徹夫
1
,
篠崎 健太
,
秋田 真之
,
松本 拓
,
福本 巧
,
具 英成
1神戸大学 肝胆膵外科
キーワード:
MRI
,
術前診断
,
胆管腫瘍
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
乳頭状癌
,
胆道鏡法
,
腹部CT
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Carcinoma, Papillary
,
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Magnetic Resonance Imaging
pp.1157-1163
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017032231
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胆管内乳頭状腫瘍(intraductal papillary neoplasm of the bile duct:IPNB)は,嚢胞状または紡錘状に拡張した胆管内腔に発生する乳頭状腫瘍であり,多くの症例で過剰な粘液産生を有することを特徴とする.浸潤癌は約半数で,胆管壁内に限局することが多い.術前画像診断としてはMDCTとMRIがもっとも有用であり,冠状断像での診断が有効である.内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)や経口胆道鏡検査(POCS)は腫瘍範囲診断に有用であるが,多量の粘液のために詳細な診断が困難な症例も多いことに留意する必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2016