非浸潤性乳管癌(DCIS)の診断と治療
DCISの診断と治療における今後の展望
岩瀬 弘敬
1
1熊本大学 乳腺・内分泌外科
キーワード:
Tamoxifen
,
過形成
,
腫瘍侵入性
,
乳房腫瘍
,
非浸潤性腺管内癌
,
Aromatase Inhibitors
,
上皮性異形成
,
組織診
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Carcinoma, Intraductal, Noninfiltrating
,
Hyperplasia
,
Neoplasm Invasiveness
,
Tamoxifen
,
Aromatase Inhibitors
pp.730-733
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016259168
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乳管上皮過形成から非浸潤性乳管癌(DCIS)を経て浸潤性乳管癌へと進展することが,一般的な乳癌の自然史である.形態学的組織診断は時に困難な場合があり,生物学的マーカーを用いた診断も試みられているがいまだ不十分である.治療の基本は完全切除であるが,高危険群でホルモン依存性のあるDCISでは内分泌療法が有用で,同側だけではなく対側乳癌の発症リスクも低下させる.高危険群選別には多遺伝子発現検査が有用であろう.
©Nankodo Co., Ltd., 2016