超高齢者に対する外科治療の問題点
超高齢者とは その定義と外科治療の問題点
野本 愼一
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1京都大学 大学院医学研究科人間健康科学系専攻
キーワード:
インフォームドコンセント
,
病院救急医療サービス
,
外科手術
,
術後管理
,
退院
,
治療成績
,
リビングウィル
,
80歳以上高齢者
,
緊急手術
Keyword:
Aged, 80 and over
,
Emergency Service, Hospital
,
Informed Consent
,
Postoperative Care
,
Patient Discharge
,
Surgical Procedures, Operative
,
Living Wills
,
Treatment Outcome
pp.464-468
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014162862
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超高齢者の身体的・精神的多様性に見合った外科治療という問題は,医学的のみならず社会的な関心となっている.手術に際しては合併疾患に留意し,本人の意思,身体能力,家族の協力などを判断する必要がある.また,術前に本人・家族に対し退院後の生活や介護についても説明が必要である.この問題に対するパターン化した解答はなく,患者・家族との間で個別解を模索していくしかない.本稿では医療者と患者家族の間で合意形成にいたるまでの一般的な問題点について概説する.
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