日常しばしば遭遇する非上皮性腫瘍
消化器系臓器原発の非上皮性腫瘍 肝血管腫 診断・治療
進藤 潤一
1
,
國土 典宏
1東京大学 肝胆膵外科
キーワード:
肝臓腫瘍
,
血管腫
,
結紮
,
MRI
,
超音波診断
,
X線CT
Keyword:
Hemangioma
,
Ligation
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Liver Neoplasms
,
Ultrasonography
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.1179-1185
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008377205
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肝血管腫はもっとも頻度の高い肝の非上皮性腫瘍であり治療対象となることは少ないが、多彩な画像所見を呈し悪性疾患との鑑別が困難な例や圧迫症状、凝固障害などの臨床症状を伴う例では治療が考慮される。診断は超音波検査、CT,MRIなどの画像診断が主体であり、診断モダリティの進歩による診断能の向上が期待される。治療は外科的切除がもっとも確実であり、血管腫の特徴をふまえた手術手技によって出血量の減少と良好な成績が期待できる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008