外科学の進歩と今後の展望
心臓外科 その歴史とわれわれがすすむべき道
小野 稔
1
,
高本 眞一
1東京大学 心臓外科
キーワード:
医師
,
心臓外科
,
心臓弁膜症
,
人為心停止法
,
心筋虚血
,
近代医学史
,
開心術
Keyword:
Heart Arrest, Induced
,
Cardiac Surgical Procedures
,
Heart Valve Diseases
,
Physicians
,
Myocardial Ischemia
,
History, Modern 1601-
pp.374-379
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007206103
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外科医が心臓に到達してからようやく100年を過ぎたばかりである。心臓外科は飛躍的に発展したが、われわれは現在多くの課題を抱えている。ハードな心臓外科を希望する若い外科医が減少してきている。心臓外科の歴史を振り返ると、常に試行錯誤と必死の努力の連続の中から新たな道が切りひらかれてきている。われわれは自らの置かれた環境を嘆くのではなく、後進の外科医の教育・啓発に惜しみなく力を注ぎ、強い意志で前にすすみ続けることが、ひいては若い外科医のモチベーションを高め、これからの心臓外科の大いなる飛躍につながる重要な鍵であると思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007