発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006093113
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症状のある1次性下肢静脈瘤を手術適応とし,超音波診断装置(US)を用いた低侵襲手術(高位結紮術,穿通枝結紮術)を行った128下肢104例を対象とした.結紮個所は症例により異なるが,伏在静脈根部1ヶ所と大腿0~1ヶ所,下腿2~5ヶ所の結紮が必要であった.再発後,再手術を要した症例は4例で,4例とも穿通枝再発症例であった.表在静脈の血栓が肺塞栓の原因となることはなかった.血栓性静脈炎(静脈瘤内血栓)を主訴に受診した症例は5例で,このうち2例に術前より多発性肺塞栓を合併していた.2例とも緊急手術で高位結紮術と静脈瘤内血栓除去術を行った.肺塞栓は抗凝固療法後消退し,問題なく経過した
©Nankodo Co., Ltd., 2006