発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006078603
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胃食道逆流症(GERD)に対して,酸分泌抑制薬を中心の薬物療法,腹腔鏡下の逆流防止手術以外の治療法として,なんらかの内視鏡的手技により逆流現象を緩和することを目的に,欧米を中心にすでに1万例以上に実施,普及しつつある経口的内視鏡治療につき紹介した.下部食道括約帯(LES)近傍の縫合法はEndoCinch(Bard社),full thickness plication(Plicator,NDO Surgical社),焼灼法はradiofrequency(Stretta,Curon Medical社),局注法としてEnteryx(Boston Scientific社),Gatekeeper(Medtronic社)などがある.これらの実施状況については,現在までEndoCinch,Stretta,Enteryxの3法が多数を占めていると思われる.問題点として,内服治療の離脱率は初期には良好であるが,術後2年を経過した後はその率が低下することである.今後さらに手技の改善が得られ,臨床的に普及することに期待したい
©Nankodo Co., Ltd., 2005