発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003308838
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肛門管癌は組織型が多彩で,組織型によって治療法が異なる.又,痔瘻癌など管外性に発育する腫瘍の診断には注意を要する.扁平上皮癌では放射線治療が選択されるが,他の癌では外科治療を基本とする.標準術式は直腸切断術であり,リンパ節郭清は直腸癌に準じて行われるが,鼠径リンパ節転移に対しては鼠径リンパ節の郭清が必要である.最近,直腸型の肛門管癌では括約筋切除低位前方切除術(肛門温存術)が試みられている
©Nankodo Co., Ltd., 2003