発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003005135
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乳癌の中でも,その約10%を占めるとされる家族性乳癌のBRCA1,BRCA2や乳癌甲状腺癌を特徴とする遺伝性過誤腫疾患であるCowden病のPTENでは,その原因遺伝子や発癌機構が比較的よく解明されている.その一方で,乳癌の大部分を占めている孤発性乳癌ではその発癌機構にc-myc,erbB2,ccnd1,int2等の癌遺伝子の増幅とp53,CDH1等の癌抑制遺伝子の変異が複雑にかかわっており,また乳管癌と小葉癌とではかかわっている遺伝子が異なっているなど,その発癌機構の多くが依然として解明されていないのが実情である.乳癌関連遺伝子を紹介し,その発癌機構として解明されているものを紹介した
©Nankodo Co., Ltd., 2002