発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002241119
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肝葉切除では片葉肝阻血を実施した場合でも,肝動脈系の肝内シャントや肝静脈系のback flowに伴う肝切離面からの出血に悩まされることがある.又,Pringle法を併用した場合には虚血・再灌流障害による術後の肝機能障害の遷延が危惧される.著者等はポリグルコール酸(PGA)製の吸収性テープ及び各種結紮用機械を開発し,肝切離局所における血流遮断下に肝切離を行っている.また肝右葉に存在する大型の肝腫瘍では前方アプローチによる肝切除が必要になるが,この用途に肝部下大静脈と肝の間を特殊な鉗子によりトンネリングし,テープによる肝実質の集束結紮の後に肝切離を行うhanging maneuverを応用している
©Nankodo Co., Ltd., 2002