発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017209355
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永続性心房細動(permanent AF)8例に対し、術前に3次元マッピングシステムで描出されたcomplex fractionated atrial electrogram(CFAE)を指標としてAF手術を行った。CFAEを認める部位(CFAE site)は右房に1~3(平均2.5)ヶ所、左傍に2~4(平均2.4)ヶ所存在したが、その部位は症例によって異なり、多様性を認めた。CFAEマッピングは右房と左房のマッピングおよび右房でのCFAE siteの焼灼、心房粗動を有する症例には峡部の電気的隔離を行い、施行時間は平均87.6分で合併症を認めることなく安全になされた。また、ガイド下AF手術では左房maze手術とCFAE siteの冷凍凝固を行い、平均追跡期間11.7ヵ月において全例洞調律を維持している。CFAEマッピングを指標としたAF手術は安全かつ効果的であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017