気管・気管支形成手術の現況
気管形成 気管狭窄に対する気管切除・再建手術の経験
土田 正則
1
,
橋本 毅久
,
篠原 博彦
,
保坂 靖子
,
小池 輝元
,
林 純一
1新潟大学 第二外科
キーワード:
気管狭窄
,
気管切開術
,
甲状腺腫瘍
,
甲状腺切除
,
リンパ節郭清
,
気管気管支形成術
,
気管軟化症
Keyword:
Lymph Node Excision
,
Tracheal Stenosis
,
Tracheotomy
,
Thyroid Neoplasms
,
Thyroidectomy
,
Tracheomalacia
pp.914-919
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009016919
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著者らが経験した気管狭窄に対する気管切除・再建手術5例について報告した。年齢は1~73歳で、性別は男性1例、女性4例であった。原疾患は先天性気管狭窄兼軟化症1例、気管挿管後の気管狭窄1例、甲状腺癌気管浸潤による気管狭窄3例であった。アプローチ方法は頸部襟状切開+胸骨正中切開が1例、頸部襟状切開4例で、切除範囲は4軟骨輪が2例、4軟骨輪が1例、5軟骨輪が1例、6軟骨輪+食道が1例であった。再建には5-0マクソン糸を1例、4-0バイクリル糸を4例に用いた。5例とも吻合部合併症はみられず、小児例は術後20日間の人工呼吸管理を要したが、他の4例は手術終了後または翌日に気管チューブを抜去できた。その後の経過は5例とも良好であった。
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