養成施設卒業研究誌上コンペ
模擬シャントを用いた周波数特性調査および狭窄検知システム作製への取り組み
村中 佑己子
1
,
北垣 杏介
,
児島 杏花
,
小路 友介
,
藤原 和真
,
文屋 圭介
,
日妻 晋二
,
山本 益士
1大阪ハイテクノロジー専門学校 臨床工学技士科
キーワード:
病的狭窄
,
血管疾患
,
聴診
,
解剖模型
,
ブラッドアクセス
,
周波数
Keyword:
Auscultation
,
Constriction, Pathologic
,
Models, Anatomic
,
Vascular Diseases
pp.712-713
発行日 2015年6月25日
Published Date 2015/6/25
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- 文献概要
シャント狭窄検知システムの作製を目指し、模擬シャントにより様々な条件下でのシャント音の周波数特性を解析した。模擬シャントはローラポンプを用いた循環回路を作成し、模擬血液は35%グリセリン水溶液を、チューブは内径4mmを用いた。クレンメにより調整した狭窄度に関しては、50%狭窄が狭窄なしおよび25%狭窄とは周波数特性が大きく異なり、1600Hzへのなめらかなピーク、3200Hzでのピーク発生がみられた。集音位置に関しては、狭窄なしに比較して狭窄部上流(動脈側)での変化はみられず、下流では変化がみられ、狭窄位置から50mmの位置よりも100mmの方が変化は小さくなった。循環流量は大きいほど周波数特性の変化は大きく、チューブ厚は薄いほど変化が顕著に表れた。
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