養成施設卒業研究誌上コンペ
ラットを用いた血液透析モデルにおいて一酸化窒素ガスを透析液に付加したときのその血液中への移動量およびメトヘモグロビン産生量の測定
佐藤 勝崇
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1北里大学 医療衛生学部医療工学科臨床工学専攻
キーワード:
Methemoglobin
,
血液透析
,
疾患モデル(動物)
,
腎不全-慢性
,
血液透析液
,
一酸化窒素
,
Sprague-Dawleyラット
,
Cyanmethemoglobin
Keyword:
Disease Models, Animal
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Nitric Oxide
,
Methemoglobin
,
Rats, Sprague-Dawley
,
Hemodialysis Solutions
pp.688-689
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
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ラットを用いた血液透析モデルにおいて一酸化窒素(NO)ガスを透析液に付加したときの血液中への移動量およびメトヘモグロビン産生量について検討した。NOガスを800ppm、400ppm、200ppmに調整し、ガス交換器を介して透析液に流した。透析液NO溶存濃度は、透析開始10分以降、平衡に達し、付加したNO濃度が大きいほど溶存濃度が大きくなった。血液中NO2-/NO3-濃度では、動脈側よりも静脈側のほうが高く、透析液から透析膜を介して血液中へNOが移動したことが示された。透析液中入口濃度は7~10μmol/Lであったことから、透析膜に20~30nmol/minの速度でNOが供給されていた。血液側からは、NOの代謝産物であるNO2-もしくはNO3-が透析液側に移動した。有害事象メトヘモグロビンはほとんど産生されなかった。
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