特集 次世代生物学の扉を開く 1細胞解析法
1細胞メタボローム
升島 努
1
1理化学研究所生命システムセンター 一細胞質量分析研究チーム
キーワード：
細胞小器官
,
生体内変化
,
ニューロン
,
胚性癌腫細胞
,
HepG2細胞
,
メタボローム
,
タンデム質量分析
,
分子診断技法
,
単一細胞解析
,
植物細胞
,
飛行時間法
Keyword:
Biotransformation
,
Neurons
,
Organelles
,
Molecular Diagnostic Techniques
,
Embryonal Carcinoma Stem Cells
,
Tandem Mass Spectrometry
,
Metabolome
,
Hep G2 Cells
,
Single-Cell Analysis
,
Plant Cells
pp.273-277
発行日 2015年2月22日
Published Date 2015/2/22
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細胞の動きを顕微鏡で見ながら，見たい瞬間，見たい1細胞内小器官などの特定部位から細胞成分をナノスプレーチップという一種のマイクロキャピラリーで吸引捕捉．すぐに質量分析にナノスプレーイオン化法で導入し，最高で2000近い低分子の分子ピークを捉える1細胞分子検出法を開発した．これにより，細胞内顆粒などの1小器官レベルでも特異分子群の探索，細胞分化のメタボローム解析およびその代謝マップ上での変動検証が可能となった．他にも，植物組織内の分子分布や環境応答による分子変化，創薬では1細胞で候補薬物の局在・代謝・毒性が一度に評価でき，超微量体液での分子診断の可能性も検証中である．
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