特集 臓器代謝ネットワーク:分子機構とその破綻による病態から臨床的意義まで
【第1部】臓器間相互作用の分子機構 臓器連関と内分泌代謝
菅波 孝祥
1
,
小川 佳宏
1東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科臓器代謝ネットワーク講座
キーワード:
炎症
,
遊離脂肪酸
,
脂肪組織
,
内分泌系
,
肥満
,
マクロファージ
,
脂肪細胞
,
Leptin
,
メタボリックシンドローム
,
組織リモデリング
,
Adipokines
,
代謝ネットワークと経路
Keyword:
Adipose Tissue
,
Endocrine System
,
Fatty Acids, Nonesterified
,
Macrophages
,
Inflammation
,
Obesity
,
Adipocytes
,
Leptin
,
Metabolic Syndrome
,
Metabolic Networks and Pathways
,
Adipokines
pp.499-503
発行日 2014年4月22日
Published Date 2014/4/22
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脂肪組織は,生体の栄養状態に対応してエネルギーを貯蔵・放出し,アディポサイトカイン(アディポカイン)と総称される生理活性物質の産生制御を介して全身の代謝の恒常性維持に中心的な役割を担う.近年のアディポサイトカイン研究の著しい進展により,様々なアディポサイトカインが同定されるとともに,マクロファージなどの間質細胞による新たなアディポサイトカイン産生調節機構も明らかになってきた.メタボリックシンドロームは,脂肪組織を起点として,アディポサイトカインを重要なメディエーターとする複雑な臓器連関により形成される.本稿では,アディポサイトカインの産生調節機構や機能的意義について最近の知見を概説する.
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