特集 新たな創薬ターゲットとしてのトランスポーター:明らかになるその構造と新機能
ABCA1によるコレステロール恒常性制御
長尾 耕治郎
1
,
植田 和光
1京都大学物質-細胞統合システム拠点・iPS細胞研究センター
キーワード:
Cholesterol
,
HDL Lipoproteins
,
遺伝子発現調節
,
細胞膜
,
動脈硬化症-アテローム性
,
ホメオスタシス
,
Apolipoprotein A-I
,
ノックアウトマウス
,
Retinoid X Receptors
,
細胞増殖
,
ABCA1 Protein
,
Liver X Receptors
Keyword:
Liver X Receptors
,
Cholesterol
,
Cell Membrane
,
Homeostasis
,
Gene Expression Regulation
,
Lipoproteins, HDL
,
Apolipoprotein A-I
,
Mice, Knockout
,
Atherosclerosis
,
Retinoid X Receptors
,
Cell Proliferation
,
ATP Binding Cassette Transporter 1
pp.535-540
発行日 2012年4月22日
Published Date 2012/4/22
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
コレステロールは細胞膜の主要な構成成分であり,細胞膜を介した細胞機能にとって重要である.しかし,過剰量のコレステロールは細胞にとって有害であるため,細胞内のコレステロール量は様々な経路で厳密に制御されている.高密度リポタンパク質(HDL)形成は,末梢細胞の過剰なコレステロールを除去する唯一の経路である.ABCトランスポーターであるABCA1はHDL形成に必須であり,動脈硬化予防の重要なターゲットである.しかし,ABCA1によるHDL形成機構の詳細はよくわかっていない.また,ABCA1の活性は転写段階のみならず,翻訳後にも調節を受けており,研究対象としても興味深い.
Copyright © 2012, Gakken Medical Shujunsha Co., Ltd. All rights reserved.