特集 変わりゆく発生工学の今:核移植クローン・遺伝子改変の技術革新からヒト化実験動物の開発まで
異種間キメラ作製技術と臓器再生への応用
小林 俊寛
1
,
中内 啓光
1科学技術振興機構 中内幹細胞制御プロジェクト
キーワード:
異種移植
,
キメラ
,
再生
,
細胞系
,
膵臓
,
内臓
,
胚盤胞
,
共培養技術
,
胚性幹細胞
,
胚培養技術
,
iPS細胞
,
Pancreatic and Duodenal Homeobox 1 Protein
Keyword:
Blastocyst
,
Chimera
,
Cell Line
,
Pancreas
,
Regeneration
,
Viscera
,
Transplantation, Heterologous
,
Coculture Techniques
,
Embryo Culture Techniques
,
Embryonic Stem Cells
,
Induced Pluripotent Stem Cells
,
Pancreatic and Duodenal Homeobox 1 Protein
pp.302-307
発行日 2012年2月22日
Published Date 2012/2/22
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今から30年以上前に個体発生における細胞系譜を追跡する実験系として産声をあげた異種間キメラ作製技術は,近年の多能性幹細胞研究の発展により新たな展開を迎えた.胚同士の凝集法では長らく困難とされていたマウス-ラット異種間キメラ作製がそれぞれの多能性幹細胞を互いの胚盤胞に注入することで作製可能になり,さらにその応用によりラットiPS細胞由来の膵臓を持ったマウス誕生という臓器再生のモデルが示された.
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