画像による病変の由来部位の診断
第6章 骨軟部 1. 骨
常陸 真
1
,
江原 茂
1東北大学病院 放射線診断科
キーワード:
Ewing肉腫
,
X線診断
,
巨細胞腫
,
血腫
,
骨異形成症-線維性
,
骨腫瘍
,
骨肉腫
,
骨膜
,
鑑別診断
,
X線CT
,
軟骨腫
,
リンパ腫
,
類骨骨腫
,
骨髄腫瘍
,
骨肉腫-傍骨性
,
骨肉腫-骨膜性
,
線維腫-非骨化性
,
軟骨腫-骨膜性
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Chondroma
,
Diagnosis, Differential
,
Fibrous Dysplasia of Bone
,
Giant Cell Tumors
,
Hematoma
,
Lymphoma
,
Osteoma, Osteoid
,
Periosteum
,
Radiography
,
Osteosarcoma
,
Sarcoma, Ewing
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Osteosarcoma, Juxtacortical
,
Bone Marrow Neoplasms
pp.s176-s190
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2017167836
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骨に発生する腫瘍性病変は,長軸方向(骨端,骨幹端,骨幹)で好発する病変が異なり,横断方向(骨髄腔内,骨皮質,骨膜下,骨膜性,傍骨性)の位置で画像所見に特徴がある.
骨皮質の変化や骨膜反応を観察することで,病変の発生部位や増殖活性を評価し,鑑別に役立てることが可能である.
骨髄腔内発生の骨病変では病変の辺縁や皮質骨の変化が鑑別に重要である.皮質骨由来の病変は少ないが,皮質骨が嘴状に伸び出して病変を取り囲む傾向がある.
骨膜下は潜在スペースであり,皮質骨と骨膜の間に病変が広がると,その際に引きはがされた骨膜により骨膜反応を生ずる.
骨膜性腫瘍は骨膜深層から発生する病変で,骨膜をもち上げながら増大するため,骨膜反応や皮質骨のsaucerizationを起こす.
傍骨性腫瘍は骨膜浅層から発生し,骨膜反応は伴わず,透明帯を伴う.
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