画像による病変の由来部位の診断
第5章 腹部 3. 下腹部
渡谷 岳行
1
1東京大学 大学院医学系研究科放射線医学講座
キーワード:
MRI
,
子宮疾患
,
消化器疾患
,
鑑別診断
,
卵管妊娠
,
卵巣疾患
,
子宮動脈
,
腹部ヘルニア
,
腹部CT
,
卵巣動脈
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Digestive System Diseases
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ovarian Diseases
,
Pregnancy, Tubal
,
Uterine Diseases
,
Hernia, Abdominal
,
Uterine Artery
pp.s164-s173
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2017167835
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下腹部腹膜腔は,女性では子宮広間膜の腹側と背側に区分される.
膀胱周囲の腹膜外腔は,perivesical space,prevesical space(Retzius腔),paravesical spaceの3層に区分される.
消化管病変と卵巣病変の鑑別は,主にfeeding arteryが腸間膜動脈由来か卵巣動脈由来かで決定される.
子宮病変と卵巣病変の鑑別は,子宮広間膜内の血管を観察することで行うが,先に病変の性状から判断した方がよいことも多い.
鼠径部外ヘルニアの鑑別診断は,下腹壁動静脈とヘルニア門の位置関係,および大腿静脈への圧排性の影響から診断する.
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