特集 運動器画像診療の最前線
部位別・疾患別画像診療の最前線 骨腫瘍の画像診療
中田 英二
1
,
国定 俊之
,
長谷井 嬢
,
藤原 智洋
,
尾崎 敏文
1岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科整形外科
キーワード:
骨異形成症-線維性
,
骨腫瘍
,
骨軟骨腫
,
骨肉腫
,
骨嚢胞
,
術中モニタリング
,
X線CT
,
軟骨芽細胞腫
,
放射性核種イメージング
,
類骨骨腫
,
骨巨細胞腫
,
拡散MRI
,
コンピュータ支援手術
,
陽電子放射型断層撮影
Keyword:
Bone Cysts
,
Bone Neoplasms
,
Chondroblastoma
,
Fibrous Dysplasia of Bone
,
Osteoma, Osteoid
,
Radionuclide Imaging
,
Osteosarcoma
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Monitoring, Intraoperative
,
Osteochondroma
,
Giant Cell Tumor of Bone
,
Surgery, Computer-Assisted
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Positron-Emission Tomography
pp.130-143
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018192551
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<画像診療のポイント>●骨腫瘍の診療において、画像検査は鑑別診断や治療効果判定だけではなく、手術にも有用である。●鑑別診断について、初診医は一般整形外科医であることが多く、悪性を疑う所見を見逃さないことが重要である。●骨腫瘍にはそれぞれ特徴的な年齢分布や好発部位があり、年齢や既往歴などの臨床情報も踏まえ、複数の画像検査の情報を組み合わせて診断を行う。●単純X線像の読影では、腫瘍の局在と性状に注目する。●CTは、単純X線検査では評価が困難な部位の診断、微細な石灰化や骨化の有無の検出などを調べるのに適している。また、三次元的に骨病変を評価することができ、術前計画にも有用である。さらに、近年はコンピュータ支援手術により術中に短時間で高画質の2D・3D画像が取得でき、画像データをナビゲーションシステムに送信することで、より低侵襲かつ安全で確実な手術が可能となっている。●MRIは優れたコントラスト分解能をもち、腫瘍の進展や質的診断、治療効果判定などに有用である。●PET/CTは、良悪性の鑑別診断、病期診断、治療効果判定に有用である。●各画像検査には長所と短所があるため、その特徴を理解しておくことが重要である。
Copyright© 2018 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.