特集 ビギナーからエキスパートまでの認知症画像診断
MRIでどこまで迫る? (1)検査の基本と変性性認知症以外の鑑別すべき疾患
辰尾 宗一郎
1
,
笠井 星良
1
,
井手 智
2
,
掛田 伸吾
1
1弘前大学大学院医学研究科放射線診断学講座
2産業医科大学放射線科学講座
キーワード:
血管性認知障害(VCI)
,
特発性正常圧水頭症(iNPH)
,
神経核内封入体病(NIID)
Keyword:
血管性認知障害(VCI)
,
特発性正常圧水頭症(iNPH)
,
神経核内封入体病(NIID)
pp.1387-1397
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005902
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● 認知機能障害は,変性性認知症以外に脳血管障害,特発性正常圧水頭症,感染症,内分泌代謝性疾患など様々な原因で生じるが,早期診断により治療可能な疾患も含まれ,画像診断の果たす役割は大きい.
● 背景疾患が多岐にわたるため,診断に必要なルーチンのMRI撮像プロトコールを整備し,各シーケンスの役割を理解する必要がある.
● 系統的な読影が求められ,まず脳萎縮の評価を行い,次に異常信号の検出と分布を評価し,診断可能な疾患を除外する.
● 特徴的な脳画像所見を呈する疾患については,早期発見や病態評価に画像診断が有用であり,所見に精通する必要がある.
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