画像診断と病理
褐色脂肪腫
徳江 浩之
1
,
若林 佑
1
,
江原 雅之
1
,
対馬 義人
1
,
横尾 英明
2
1群馬大学医学部附属病院放射線診断核医学科
2群馬大学医学部附属病院病理部
pp.958-959
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002969
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70歳台,男性.右肩のしこりが徐々に大きくなったという自覚があり,精査となった.MRIでは,右側の三角筋内に最大径40mmほどの境界明瞭な腫瘤を認めた.内部の信号は,T1強調像,T2強調像で高信号を示した(図1-A,B;→).脂肪抑制T1強調像で低信号を示し,STIR像では淡い高信号を呈した(図1-C,D;→).また,造影後脂肪抑制T1強調像で淡い造影効果を認めた.脂肪成分を含む腫瘍と考えられ,高分化型脂肪肉腫も考慮されたため,切除術が施行された.
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