特集 膵癌早期診断のイノベーションを求めて
早期膵癌のERCP/EUSと限局性膵実質萎縮
菊山 正隆
1
,
仲程 純
1
,
千葉 和朗
1
,
田畑 宏樹
1
,
神澤 輝実
1
,
鈴木 瑞佳
2
,
堀口 慎一郎
3
,
本田 五郎
4
,
大目 祐介
4
1がん・感染症センター東京都立駒込病院消化器内科
2がん・感染症センター東京都立駒込病院放射線科
3がん・感染症センター東京都立駒込病院病理科
4東京女子医科大学消化器病センター一般外科
キーワード:
連続膵液細胞診(SPACE)
,
限局性膵萎縮(FPPA)
,
hypoecho
Keyword:
連続膵液細胞診(SPACE)
,
限局性膵萎縮(FPPA)
,
hypoecho
pp.279-285
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002684
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超音波内視鏡(EUS)は小膵癌の検出が可能であり,膵癌早期診断に有効な検査である.しかし,EUSで検出される膵癌はいかに小さくても浸潤癌である.一方で,膵上皮内癌(CIS)の診断が連続膵液細胞診(SPACE)で可能になった.限局性膵萎縮(FPPA)は膵CISを示唆する所見だが,SPACEの実施により症例の約45%でsuspiciousあるいはadenocarcinomaの結果を認めた.膵CISの診断に,FPPAを認めた症例のSPACEの実施が有用である.
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