特集 苦手克服!よくわかる膜・間隙の画像診断
男性骨盤腔にて膜・間隙を意識した画像診断
山本 亮
1
,
玉田 勉
1
1川崎医科大学放射線診断学
キーワード:
男性骨盤
,
骨盤内腹膜腔
,
骨盤内腹膜外腔
,
前立腺癌
,
膀胱癌
,
陰茎癌
Keyword:
男性骨盤
,
骨盤内腹膜腔
,
骨盤内腹膜外腔
,
前立腺癌
,
膀胱癌
,
陰茎癌
pp.1323-1334
発行日 2019年9月25日
Published Date 2019/9/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001376
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膜や間隙は,正常の場合,画像上ではその存在を認識できないことが多いが,構造を理解することで,腫瘍や炎症などの病変の進展を評価しやすくなる.また,膜や間隙への悪性腫瘍浸潤の評価は,病期を決定する時のキー所見となることが多い.骨盤部では骨盤内腹膜腔と骨盤内腹膜外腔に大きく分けられ,それらはさらに筋膜や靱帯などにより複数の領域に分けられる.本稿では,男性骨盤腔の正常構造について概説し,さらに,前立腺癌や膀胱癌などの頻度の高い男性骨盤部悪性腫瘍における病期や,治療方針の決定に関わる構造への病変の進展評価について解説する.
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