画像診断と病理
心臓アミロイドーシス
小河 七子
1
,
金澤 右
1
,
伊藤 浩
2
,
柳井 広之
3
1岡山大学病院放射線科
2同循環器内科
3同病理診断科
キーワード:
心臓アミロイドーシス
Keyword:
心臓アミロイドーシス
pp.252-253
発行日 2018年2月25日
Published Date 2018/2/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000000362
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症例は70歳台,男性.下腿浮腫の精査で当院を受診し,心エコー検査にて両室肥大,高度の左室拡張機能障害を指摘された.精査目的に心臓MRI,Tc-99mピロリン酸シンチグラフィが施行された. シネMRIでは左室心筋のびまん性の肥厚を認めた.遅延造影像では心基部の内膜下優位に全周性の異常造影効果を認めた(図1;→).また,右室中隔側や心房壁の内膜下にも異常造影効果を認めた.遅延造影像では心内腔は低信号を呈していた.Tc-99mピロリン酸シンチグラフィでは,心室中隔優位に左室心筋へのびまん性集積亢進を認めた(図2). 心臓アミロイドーシスなどが疑われ,診断目的に右室中隔より心内膜下心筋生検が施行された.
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