特集 泌尿器のcommon diseaseにみる非典型的画像所見
腎盂・尿管癌
本田 有紀子
1
,
前田 章吾
1
,
東堀 遥
1
,
中村 優子
1
,
森 浩希
2
1広島大学放射線診断学
2JA尾道総合病院放射線科
キーワード:
腎盂癌
,
尿管癌
,
尿路上皮癌
Keyword:
腎盂癌
,
尿管癌
,
尿路上皮癌
pp.1010-1017
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000006413
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● 腎盂・尿管癌(尿路上皮癌)の典型的画像所見は,CT urographyやMRIで腎盂・尿管壁の肥厚や内腔への突出像として描出され,排泄相では陰影欠損が有用である.
● 病変の造影効果は,早期相や皮髄相での評価が望ましい.
● 診断には,多相・多方向の画像評価と臨床情報の統合が不可欠である.
● 非典型な画像では,腎癌や炎症,転移との鑑別が重要である.それぞれの特異的所見を熟知した上で,生検や経過観察が必要となる.適切な読影と判断が,治療戦略の最適化と予後改善に直結する.

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