特集 麻酔のすべて【前編】─麻酔器の構造・機能─
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武井 寛英
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1横須賀共済病院 麻酔科
pp.195-196
発行日 2020年1月25日
Published Date 2020/1/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000000652
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亜酸化窒素(N2O)は1772年に英国のジョゼフ・プリーストリーによって発見され,その麻酔作用が明らかになるや否や世界中に広がり,使用され続けてきた.無味無臭であり,なおかつ効果発現および消失が速やかであるという特徴をもつN2Oは,適度な鎮静作用と鎮痛作用を有した安全な吸入麻酔薬として一世を風靡したが,少なくとも現在の日本ではその使用頻度は下降の一途をたどっている.これにはいくつかの理由があるが,いわば,「麻酔のあり方」に対する考え方の変遷が大きく影響しているように感じる.
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