特集 産婦人科麻酔の問題点
麻酔法--私はこうやつている
笑気吸入麻酔
堀口 貞夫
1
Sadao Horiguchi
1
1都立築地産院
pp.271-272
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204381
- 有料閲覧
- 文献概要
Ⅰ.第Ⅰ期の和痛法
分娩第Ⅰ期から第Ⅱ期前半までの間は,所要時間が長いことや陣痛を抑制したり,過量投与になることなどを避ける必要があり難かしい点が多い。
子宮口が2指以上開大して,陣痛が間歇5分前後,発作30秒以上と強くなつて来たときに,ジアゼパム(ホリゾン・セルシンなど)10〜20mgやヒドロキシジン(アタラックスP 100mg)を筋注している。更に必要があれば,3〜4時間毎に追加投与し,痛みが強くなつた時は塩酸ペチジン(オピスタン,ペチロルファン50〜70mg),ペンタジシン(ペンタジン,ソセゴンなど)15〜30mgを筋注する。より強い効果を期待するときはスコポラミン0.4〜0.5mgを併用している。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.