特集 血液浄化療法をめぐる最近の話題
オンラインHDFにおけるドナン効果は後希釈法で増強し,前希釈法では減弱する:Na出納の数理モデルによる定量的解析
篠田 俊雄
1
1つくば国際大学医療保健学部医療技術学科
キーワード:
オンラインHDF
,
後希釈法
,
前希釈法
,
Na出納数理モデル
,
Gibbs-Donnan平衡
,
ドナン効果
,
血漿濃縮/希釈
,
タンパク結合性Na濃度
,
濾過血漿水Na濃度
,
Naバランス
Keyword:
オンラインHDF
,
後希釈法
,
前希釈法
,
Na出納数理モデル
,
Gibbs-Donnan平衡
,
ドナン効果
,
血漿濃縮/希釈
,
タンパク結合性Na濃度
,
濾過血漿水Na濃度
,
Naバランス
pp.1024-1033
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000000575
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デバイスでのNa出納を数理モデルで解析した.濾過液量が多いオンラインHDF(OLHDF)ではドナン効果が生じるが,Naの移動はNa除去量減少を緩和する方向に作用した.血漿濃縮が強い後希釈法では濾過血漿水Na濃度低下効果が大きく,血漿が希釈される前希釈法ではこの効果が減弱するため,両者のNaバランスはほぼ同等となった.
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