Clinical Engineering 30巻11号 (2019年10月)

特集 血液浄化療法をめぐる最近の話題

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オンライン血液透析濾過(HDF)は,大分子尿毒素を高効率で除去する優れた治療法である.α1-ミクログロブリン(α1-MG)の除去率を患者愁訴改善指標とする考えがある.しかしながら,α1-MGの除去率を上げると想定外のアルブミン漏出が誘発されることがある.本稿では,アルブミン漏出量を安定させるための新たな濾過法を評価する.

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間歇補充型血液透析濾過(I-HDF)は,間歇補充により,末梢循環の改善と透析低血圧(IDH)を予防する.長期の循環血液量(BV)モニタリングにおいて,IDH症例では急激なBVラインの低下後に急激な血圧低下を起こす.I-HDFの補充後のBVラインの低下が血圧低下時のパターンに近似しないよう,補充間隔,補充量を調節することが,より安全なI-HDFの運用につながると考えられる.

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デバイスでのNa出納を数理モデルで解析した.濾過液量が多いオンラインHDF(OLHDF)ではドナン効果が生じるが,Naの移動はNa除去量減少を緩和する方向に作用した.血漿濃縮が強い後希釈法では濾過血漿水Na濃度低下効果が大きく,血漿が希釈される前希釈法ではこの効果が減弱するため,両者のNaバランスはほぼ同等となった.

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我々が非自己管理型在宅血液透析と呼ぶ,高齢者住宅における医師不在で透析を行い在宅血液透析(HHD)として請求している血液透析は,2010年に(公社)日本透析医会が策定した「在宅血液透析管理マニュアル」を遵守しておらず,安全性および責任の所在などの点で大きな問題がある.この対応も含め,現在,(公社)日本透析医会では同マニュアルを改訂作業中である.

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2018年,東京都下水道局より(一社)日本透析医学会,(公社)日本透析医会,(公社)日本臨床工学技士会に対して,「酸性排水の影響による下水道管の損傷事例」の指摘がなされた.3団体はこの指摘を緊急かつ重大事案として受け止め,透析排水管理ワーキンググループを立ち上げ,対応策の検討,全国の透析医療機関への啓発活動を行っている.

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Clinical Engineering
30巻11号 (2019年10月)
電子版ISSN:2432-1265 印刷版ISSN:0916-460X 学研メディカル秀潤社

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