連載 五臓の働きを知り 補う治療で元気にする!Dr.Shinのよくわかる即戦力漢方 第21回
水(津液)を上手く捌いて元気になる
橋本 進一
1
1医療法人若樹会 橋本医院
pp.411-420
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026030024
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津液を考えるうえでのポイント
▶ 津液は日本漢方では水であり,身体の水分全体を指している.
▶ 津液は食物より脾で吸収され,血とともに作りだされ,肺に移動し,その後全身に散布される.さらに腎に移動し,不要な水分は尿として膀胱から排泄される.
▶ 血は津液に乗って,気の推進力を借りて身体のさまざまな部分に配送される.
▶ 中医学で津液は血管内,サードスペース(間質や粘膜),細胞内の水分に分けて病態を考えている.細胞内の津液をとくに陰液と表現することが多い(図1).
▶ 体内を移動する津液には栄養成分が含まれており,津液中にも血の要素が存在し,血と津液は厳密には分けられない.
▶ 血管内では
▶ 津液不足では主に粘膜の乾燥症状が中心で,陰液が不足する陰虚では組織の萎縮や熱感・ほてりが出現する.陰虚を身体全体の水分不足という意味で使用することがあるので注意が必要である.

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