特集 心不全治療のFantastic Fourどう考え,どう使うか?
標準治療薬以外の薬剤の実践的使い方
利尿薬/トルバプタン
堂垂 大志
1
,
末永 祐哉
1
1順天堂大学大学院 循環器内科学講座
pp.1157-1160
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024100010
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Point
・ 利尿薬はうっ血を伴う心不全患者の治療の要であり,なかでもループ利尿薬はその中心的な役割を果たす.
・ 急性期には“時間軸”を意識し,十分量の静注利尿薬をすみやかに開始することが患者の予後の改善につながる可能性があり,一方で慢性期は必要最小限の投与にすべきである.
・ 注意点として,血圧の低下や低カリウム血症による致死性不整脈に注意が必要であり,十分なモニタリングや投与量の調整が必要である.
・ ループ利尿薬で効果が不十分であれば,1回量の増量や静注への切り替え,作用機序の異なる利尿薬の追加としてトルバプタン導入などを適宜検討していく.
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