特集 プライマリ・ケアにおける腰痛診療
診断と治療
殿部痛の診断と治療
亀田 雅博
1
1京都大学医学部附属病院 地域ネットワーク医療部
pp.498-501
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024050005
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Point
・腰痛は“下部肋骨以下から殿溝下端より上部”と腰痛診療ガイドラインには定義されており,殿部痛も広義には腰痛に含まれる1).
・殿部痛も変形性関節症のような変性疾患と筋膜性疾痛症候群(MPS)が合併していることが多い.
・MPSは“筋・筋膜性腰痛”や“トリガーポイントブロック(TPB)”など臨床上部分的には多用されている状態であるが,病態や概念の合意形成や基礎的な研究が進んでいないのが現状である.
・本稿では殿部痛の診断と治療について,疫学,鑑別診断,診断,治療の4つの側面から解説する.
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