特集 実際どうなの?SGLT2阻害薬
SGLT2阻害薬の現在の推奨と現場でのプラクティス
糖尿病専門医の視点
三澤 美和
1
1大阪医科薬科大学病院 総合診療科
pp.246-252
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024030002
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はじめに
この10年の糖尿病治療は大きな変化を遂げた.2009年に日本初のDPP-4阻害薬発売を 皮切りに,2010年に最初のGLP-1受容体作動薬,2013年に週1回投与のGLP-1受容体 作動薬,2014年にはSGLT2阻害薬6剤が発売に至っている.またここ数年でもイメグリ ミンやGLP-1/GIP作動薬といった新しいものが出ており,筆者が研修医のころ(もう20年 近く前)の糖尿病診療とは選択肢や方針が大きく様変わりした.そのなかでも,SGLT2阻 害薬とGLP-1受容体作動薬が糖尿病診療に与えたインパクトは非常に大きいと個人的に感 じている.本稿では糖尿病専門医(かつ総合診療医)の立場からSGLT2阻害薬の現場感覚 をお伝えできれば幸いである.
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