特集 血液培養 &グラム染色 に恋せよ
グラム染色編
グラム染色でわかる菌以外のこと
山本 剛
1,2
1大阪大学大学院医学系研究科 変革的感染制御システム開発学寄附講座
2大阪大学大学院医学系研究科 医学部附属病院感染制御部
pp.70-74
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024010014
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
グラム染色は微生物を色素で染め分けて確認する検査法であるが,直接材料を染色した 場合にはタンパク質はすべて赤色に染まる特徴をもっており,血球成分や上皮,滲出性物 質は赤く染まることとなる.血球成分や上皮は,細胞の大きさや核の個数や形状を確認す ることで臨床的意義を確認できる.また,無機物は染色性がなくゴースト様に見えるが, 形を確認することで物質が何か特定をして診断的な臨床的意義を高められる.今回は,グ ラム染色でわかる菌以外のことについてフォーカスを絞り解説していく.
Copyright© 2024 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.