みるトレ Special・11
痰のグラム染色では、この菌を見逃すな!
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学 感染症センター
pp.1565-1568
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201228
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患者:40歳代、男性。
主訴:咳嗽、喀痰、発熱。
現病歴:1週間前から「鼻汁」と「咽頭痛」などの感冒様症状が出現し、4日前から「咳嗽」と「喀痰」が出現し、増悪している。昨日から39℃台の「発熱」が出現したため受診した。
身体所見:体温38.2℃、呼吸数18回/分、SpO2 94%(室内気)。
両下肺野で呼吸音の減弱とcoarse cracklesを聴取する。
血液検査:WBC 10,800/μL(Stab 14%、Seg 78%、Lym 5%、mono 3%)、CRP 14.5mg/dL。
喀痰グラム染色:図1。
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