連載
POLSET[第2回] 転倒リスクが高い多剤処方
及川 香代
1
,
佐藤 憲一
1
1コスモス医薬情報AI解析研究所
pp.291-294
発行日 2026年2月5日
Published Date 2026/2/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2026020029
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22剤処方のPOLSET出力
患者の転倒が発生する要因はいろいろあるが,多剤処方での薬剤起因性の転倒発生につき,「5種類以上の薬剤を処方された高齢外来患者で転倒がオッズ比4.50[95%信頼区間:1.66 to 12.2]と顕著に増加する」と報告されている1).したがって,薬剤師や看護師が薬剤性転倒リスクの情報をしっかり把握して患者をケアすることが重要である.これまでに,転倒の原因となる精神系薬剤,睡眠薬,降圧薬などに焦点をあてた分析の報告が多い2-4).臨床現場での転倒症例では,複数の原因薬剤が関与する多剤処方の服用例が多く5-7),その副作用発現リスクを網羅的かつ定量的に把握するのは容易ではない.そこで本稿では,POLSETを補助ツールとして活用して,薬剤性転倒リスクが危惧される典型的な多剤処方を解析した.

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